海洋に漂うプラスチックが、2050年には総重量が、魚の総重量を越えてしまうという驚きの数値が話題になっています。 約60年前から普及がはじまったプラスチックは私たちの生活を便利にしてきました。しかし、石油由来のプラスチックは簡単には分解されず、分解されるまでに数百年かかるともいわれています。一度海に流れ出てしまうと漂い続け、漂流した海洋プラスチックごみが劣化し、細分化して有害物質を吸着しやすいマイクロプラスチックとなります。そして魚がそのマイクロプラスチックを食べ、その魚を人間が食べるといった有害物質が食物連鎖の中に取り込まれる可能性が指摘されています。
5mm以下まで砕かれたこの「マイクロプラスチック」だけでなく、洗顔剤や化粧品に配合されている細かい粒である「マイクロビーズ」やポリエステルなどの化学繊維の洗濯くずなども同様に海水中から取り除くことは不可能。これが生態系全体を汚染している状況になっています。
海洋ごみ問題は、地球規模の課題になっています。SDGsを掲げ、世界各国と行動をともにしながら、日本としても一人ひとりがこの海洋プラスチック問題に取り組む必要があります。
私たちがすぐにでもできる対策としては、どんなものがあるのだろうか?
まずは『発生源を絶つ』ために使い捨てプラスチックの使用量を減らす。 使わない以上、廃棄物には決してならない。マイバックやマイ箸、マイボトルを持ち歩くなどを心がけよう。
着られなくなった服も、着られるものは家族で共有したり、フリーマーケットで販売した理、知人にあげたりしましょう。 また、着られない服でも、雑巾に使うなどの再利用もできます。
現在はたった14%のプラスチック包装しかリサイクルされておらず、埋立地へと送り、海を汚染してしまっており、「毎分トラック1台分のゴミを海に投棄しているのと同等の量」だと言われています。きちんとリサイクルを進め、海岸や河川、街のプラスチックごみを拾いましょう。街中に放置されたプラスチックは細片化されるなどし、風や雨などで流されて最終的には海にたどりつきます。
簡単にできる第一歩。不要なものはもらわない。もらう前に、考える。もらってもすぐにゴミ箱に、のない生活を。
長く使える製品や出来るだけ修理するなどして簡単に捨てずに大切に使おう。物を大事にすればゴミを減らすことができます。
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